山梨市主催の上野千鶴子の講演会が一旦、中止に
追い込まれたという。
上野は慰安婦問題ではわしと反対の立場で、
自虐史観の左翼である。
それをわかっていても、市が依頼して開催されることに
なった学者の講演会が中止させられるというのは異常だ。
その理由は「上野千鶴子の思想が気に食わないから
開催反対」というメールが約十件、寄せられたからだという。
それを読んで、復古派の市長が「講師としてふさわしくない」
と講演中止を独断したらしい。
上野の講演テーマは「ひとりでも最期まで在宅で」だという。
人間だれでも最期は一人で死ぬのだ。
夫婦だってどちらかが死ねば、一人で死ぬのだから、
わしだって興味のあるテーマだ。
シングルマザーだって興味があろう。
朝日新聞がこの問題を取り上げ、やはり「言論の自由」に
抵触するから、結局、市長は開催することにした。
まあ、当然だ。
だが、八木秀次は違うようだ。
上野の講演が中止になったことを「朝日新聞が不当で
あるかのように連日取り上げて、結局、市側に中止を
撤回させた」と産経新聞に書いている。
「不当であるかのように」って、不当に決まってるだろう。
「反左翼」が保守と思い込んでる馬鹿が多すぎる。
ましてや「左翼に言論の自由を与えるな」では、
保守では全然ない。
極右だ。
思想的傾向によって、言論が封じられるのはよくない。
ただし、ヘイトスピーチなどの少数者に対する差別の悪罵
は「言論の自由」の範疇に入らない。
あきらかに「公共の福祉」に反しているし、国益を毀損して
いるからだ。